アーユル先生
インドではアーユルヴェーダを学ぶ時、今でも2000年以上前から存在する教科書を使っています。「チャラカサンヒター」っていうの。アーユルヴェーダの3大教科書の一つ。
博多ひよ子
2000年前の教科書??すごか~。誰が書いた本??
アーユル先生
アグニヴェーシャさん。この古典はアグニヴェーシャが師匠アートレーヤ先生との会話を卒業論文でまとめたものよ。
最初は「アグニヴェーシャタントラ」と呼ばれた書物だったけど、数百年前にチャラカという方が改定して「チャラカサンヒター」と呼ばれるようになったの。
古代の言語サンスクリット語で書かれていて、文字になって残される前は口頭で口から口に語り継がれてきたのよ。
博多ひよ子
2000年前の会話が今も現存するって奇跡じゃなか?!どげんか会話やろ?聞きたか。聞きたか。聞きたか~。
アーユル先生
私も古典を読むたび、実はとてもワクワクしてるの~。2000年前の古代人の会話を聞けるなんてなかなかびっくり。面白くて面白くて…。じゃあ今日は、時間を巻き戻してアグニヴェーシャとアートレーヤ師匠の会話をこっそり聞いてみましょう。
2000年前の会話
アートレーヤ師匠
ところで、アートレーヤよ。
正しい食べ物が人間を健康にするとばい。そして正しくない食べ物食べることが病気の原因になるとばい~。(知っとる?)
アグニヴェーシャ
(なんとなくそうやろうね〜くらいは思いよった。だけど)尊師。
私達、一体どげんやって「正しい食べ物」と「正しくない食べ物」って間違いなくわかるとですか?
正しかと言われる食べ物でん、いろんな状況では逆効果にだってなることあるっちゃけど。
アートレーヤ師匠
アグニヴェーシャよ。
体が調和しているときにはそれを保ってくれて、不調和のときには調和をもたらすような、
そんな食べ物が「正しい食べ物」やけん。
アグニヴェーシャ
(はあ?そげん言われてもようわからん。)
人の理解力はいろいろあって…もっと凡人でもわかるように説明してほしか。
アートレーヤ師匠
あら。食物の原理と物質と作用のことば知って、適量などのことを知っとったらこがん言うただけで、普通ピーンっちくるとばってんね。(ちょっとイヤミ?!)
よかよか。いっちょずつ説明してくれてやるけん。
チャラカサンヒタースートラスターナ15章31節
博多ひよ子
あれ。九州なまり?インド人なのに。
アーユル先生
あ。私の脳のフィルターを通しているので…つい。まあ、こんな感じで古典に書かれているのは日常の会話。ほとんどはアートレーヤ先生が弟子のアグニヴェーシャに語った言葉なんです。
博多ひよ子
「会話」って2000年前のものでも。臨場感のあるねー。
アーユル先生
Yes!臨場感!!
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