一般的にピンダスヴェーダナというかと思うのですが、
オイルハーブボールに関してはエラキリ、
ミルクライスボールはナバラキリ、で合っていますか?
またそれぞれサンスクリット語ではどのような意味になるのでしょうか?
舞さん。アーユルヴェーダにおける
ハーブボールの名前は「ピンダスヴェダナ」です。
ピンダ=丸っぽい塊 スヴェダナ=発汗法
簡単に訳せば「丸っぽい塊で汗かかせるやつ」
ピンダスヴェダナは発汗法のひとつなんです。
ちなみに温めたハーブボール
インドでは軽~くポンポンしたらすぐに汗出ますが、
日本の冬にコレで汗出そうとするなら、
超絶ポンポンしなければいけません(笑。
体を温めさせることができる上に、
塊の中に入れるものによっては
体を滋養したり、
神経系のトラブルを緩和してくれたりします。
入れるものによっていろんな名前があります。
「ナワラキリ」とか「エラキリ」とか。
ちなみにこの言葉、サンスクリット語ではなく
マリアラム語。
ナワラキリとは
(NAVARA)=ナワラ米(赤色のお米の種類)
キリ(KIZHI)=丸い塊
訳すなら「ライスボール」って感じ。
サンスクリット語では「Shastika Shali Pinda Sweda」
お米をミルクで炊き、バーブを混ぜ込んで作ります。
筋肉の滋養や発達、神経系の病気の緩和に使われます。
このエビデンスについて研究があるのでリンクに張っておきますね。
ちなみにコレ、日本でやると
ポンポンしたそばから米のペーストが冷えて
「さぶっつ」
となり「汗」どころかめっちゃ冷えるので
要注意です。
室温28度以上でやることを
強くおすすめします。
エラキリとはエラ(ELA)=葉っぱ
キリ(KIZHI)=丸い塊
訳すなら「リーフボール」って感じかしら。
サンスクリット語では「Patra Pinda Sweda」
薬効のあるハーブを細かく切ってオイルで炒め、
その葉っぱを布にくるんでポンポンします。
オイルに漬けているので、オイルボール
としたいとこですが正確には葉っぱがメイン。
主に関節痛を始めとするヴァータの病気に
おすすめなトリートメントです。
【ナワラキリの的論文】
18人の片麻痺の患者さんを二組に分けて
7日間ナワラキリを受けてもらい、ナワラ米のほうが他の内容物のピンダスヴェダより効果があったよというパイロット的研究。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23848177/
【エラキリの研究】
ニルグンディの葉っぱのエラキリとアシュワガンダグッグル(内服ハーブ)
の116人の変形性関節症の患者さんへの効果について。
グループを半分に分けてエラキリ21日間トリートメント+アシュワガンダグッグル45日間内服。
半分はアシュワガンダグッグル45日間内服のみ。
どちらも症状良くなったよという論文。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22408304/?from_term=Pinda+Sweda&from_pos=2