アーユルヴェーダ理論の魂やカルマの話は、とても興味があるのですが
私がいくつか読んだ本の中では一切触れられていませんでした。
アーユルヴェーダの魂と魂の記憶(カルマ)と身体と心を整えるということの深い部分について、
少し教えていただくことはできますか?
花団子さん。
魂や心といったものは目に見えないのでわかりにくいですよね。
古典の中の魂や心のことを言葉にしながらお答えしていきますね。
日本語の「魂」に近い言葉はサンスクリット語で「ジーヴァアートマ」といいます。
ジーヴァアートマ(ジーヴァ=アクティブな:アートマ=魂)
魂が体に宿り「心」と結びついて「行為をなす」アクティブな状態。
ジーヴァアートマ=アクティブ魂
あなたの中にも私の中にも
生きてるすべての人の中にあって
今このときも「行為=カルマ」を紡いで「体験をして」います。
カルマは「魂の記憶」ではなく、「行為」そのもののことをいいます。
過去になされた「カルマ」
今現在の「カルマ」
未来における「カルマ」のように使います。
過去のカルマの結果は現在または未来に味わい
今のカルマの結果は未来に味わうとされています。
澄んだだ心で行ったカルマは「幸せ」というカルマの結果になり
心が曇った状態で行ったカルマは「苦しみ」というカルマの結果を生むと
されています。
輪廻転生もカルマとカルマの結果の循環で起こるとされています。
体と心を整えると
心が澄んできて(アーユルヴェーダでは「サットヴァが増える」といったりします)
幸せを生むカルマを自然と選択するようになってくる
といわれています。
ですから古典では心や体を整える方法(サットブリッタといいます)
をどんな時もやってみるように推奨しています。
心や体を整える方法は古典にたくさんためになること教えてくれていますが、
今すぐできそうな代表的ベスト3を選ぶならば
1 瞑想(なにかに集中して頭空っぽにする)
2 いつも心のなかに神聖なものをイメージする
3 思い煩わない
というところでしょうか。
その他にも、自然の法則について知ること、自分自身について知ること
チャラカのシャリーラスターナには「ヨーガの実践」も心や体を整えて
成長への行為(モークシャ)を促してくれるよと書かれています。
幸せを体験する原因は
心や体を浄化→幸せを生むカルマ→幸せの体験という深いつながりがある。
というのが先人たちのささやきです。